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Cost per Hire(採用単価)とは|人材紹介事業の決定単価の考え方と業界平均

公開日:2026.08.03
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Cost per Hire(採用単価)とは|人材紹介事業の決定単価の考え方と業界平均

Cost per Hire(採用単価)は、人材紹介事業の収益性を左右する最重要指標のひとつです。一方で、CPA(応募単価)や決定単価と混同されるケースが多く、経営判断の指標として正しく運用できていない事業者も少なくありません。集客チャネルごとに応募CPAは把握していても、決定まで含めた採用単価で見ると赤字チャネルだった、というのはよくある話です。

本記事では、Cost per Hire の定義とCPAとの違いから、業界別・職種別の相場、決定単価から逆算する広告予算設計、そして採用単価を下げるための送客・歩留まり改善の打ち手までを、人材紹介事業者向けに実務レベルで整理します。

Cost per Hireの定義とCPAとの違い

Cost per Hire(採用単価、以下 CPH)は、1件の採用決定を生み出すためにかかった総コストを指します。人材紹介事業においては「決定単価」とほぼ同義で使われることが多い指標です。

計算式はシンプルです:

CPAとの違いを整理すると以下のとおりです:

応募CPAが5,000円と安くても、着座率が20%・決定率が5%であれば、CPHは 5,000 ÷ 0.20 ÷ 0.05 = 500,000円 となり、平均年収400万円・手数料35%の紹介案件では利益がほぼ残りません。CPAだけを追うと事業が痩せていく典型例です。

実務上の注意点:CPHを算出する際、人件費(CA・RA工数)を含めるかどうかで数字は大きく変わります。広告費のみの「マーケティングCPH」と、人件費含む「フルコストCPH」を分けて管理するのが実務的です。経営指標としては後者、チャネル評価としては前者を使い分けます。

業界別・職種別の採用単価相場

人材紹介事業における決定単価の相場は、扱う職種・年収帯・母集団の希少性によって大きく変動します。以下は業界内で流通している目安です(マーケティングCPHベース)。

手数料(フィー)との対比で見ると、事業として健全に回るCPHの上限は売上(手数料)の30〜40%程度が目安です。平均年収400万円・手数料率35%(フィー140万円)の案件であれば、CPH 42〜56万円がひとつの分岐点になります。

特に第二新卒・若手未経験セグメントは、フィーが80〜120万円と低めなため、CPHを25〜35万円以内に抑えられないと粗利が急激に薄くなるのが構造的な特徴です。

決定単価から逆算する広告予算設計

広告予算は「使える金額」から決めるのではなく、目標CPHと歩留まりから逆算して設計するのが原則です。逆算のステップは以下のとおり。

具体例で計算してみます。第二新卒領域で、応募→着座60%、着座→書類通過50%、書類通過→内定30%、内定→決定70%とすると、応募→決定の総歩留まりは 60% × 50% × 30% × 70% = 6.3%。目標CPH 30万円であれば、許容応募CPAは 300,000 × 0.063 = 18,900円です。

月10件の決定を目標とするなら、必要応募数は約159件、必要広告予算は約300万円という設計になります。ここから、チャネル別に応募CPAを割り当てて配分します。

ポイント:CPAで契約する広告と、着座・決定などの成果報酬で契約する送客サービスは、リスクの取り方が根本的に異なります。歩留まりが読めないうちは成果報酬型を主軸に置き、歩留まりが安定してから運用型広告を積み増す、という順序が失敗しにくい設計です。

採用単価を下げる送客・歩留まり改善の打ち手

CPHを下げるレバーは大きく2つ。①母集団の質を上げる(歩留まり改善)と、②固定費・変動費構造を変える(コスト効率化)です。

歩留まり改善の打ち手:

コスト構造の打ち手:

特に第二新卒・若手未経験セグメントでは、応募母集団の温度感のばらつきが大きく、「着座までの歩留まりが読めるか」でCPHが2〜3倍変わるのが実態です。ここを内製で改善するには相応の人的コストがかかるため、事前カウンセリングまで含めた外部化を検討する価値があります。

SUMMARY

決定単価を下げる集客チャネルを探している場合

ここまで整理してきたとおり、Cost per Hire の改善は「応募CPAを下げる」だけでは限界があり、着座率・書類通過率・内定率・決定率のすべての歩留まりに手を入れる必要があります。特に第二新卒・若手未経験セグメントは応募温度のばらつきが大きく、CAの工数を圧迫しやすいため、事前カウンセリング段階までを外部化する選択肢が有力です。固定費で広告を回すよりも、成果連動でリスクを取れるチャネルを軸に置く方が、月次のCPHのブレを抑えやすくなります。

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